踏切内で上り列車と衝突した大型バス=19日午後7時5分、静岡県掛川市富部、岡田和彦撮影(車のナンバープレートを修整しています)
19日午後4時20分ごろ、静岡県掛川市富部の天竜浜名湖鉄道の踏切内で、上り列車(1両編成、乗客32人)と大型観光バスが衝突した。消防によると、列車とバスの乗客のうち、少なくとも男女計13人が病院に運ばれた。全員意識はあり、命に別条はないという。
県警はバスの運転手、松本章吾容疑者(29)=同県磐田市気子島=を自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。
県警や天竜浜名湖鉄道の説明では、現場は同鉄道桜木駅から約300メートル西側の警報機と遮断機がある踏切。踏切内に進入していたバスの左側面に列車が衝突。遮断機は下り、警報機も鳴っていたという。
バスの乗客は地元企業の社員計49人で、掛川市内で二輪車の安全教習を受けた帰りだった。病院搬送された13人のうち、9人がバスの乗客だった。バスの運行会社は取材に対して「踏切内でバスが立ち往生したらしい。前に別の車がいて、踏切を抜けられずにいるうちに遮断機が下りてしまったようだ」と話している。