熊本県南阿蘇村の「阿蘇白水温泉瑠璃(るり)」で19日、被災者のために温泉が無料開放され、浴場には「気持ちいい」などと言う声が聞こえ、久しぶりの入浴に笑顔がこぼれた。
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同温泉によると地震発生以降、停電が続いていたが18日夕方に電気が回復。開館を決めたという。
避難所で車中泊を続けていたという宮田隆信さん(72)は孫の夢斗くんと5日ぶりの入浴となった。「車中泊で体が硬くなって大変だった。とてもすっきりできた」と笑った。
自身も車中泊を続けながら働く同温泉の河内美和子館長(60)は「入浴後に体が軽くなった、ありがとうと言ってくれる人たちがいる。とてもうれしかった」と話す。
同温泉では地震で機械が故障し入浴可能な浴場が一つしかなく、入浴時間が男女交互と時間制になっている。開館時間は随時同村の防災無線で放送するという。(竹花徹朗)