JR九州は21日午後1時、運転を見合わせていた鹿児島線熊本(熊本市)―八代(熊本県八代市)間の運転を再開した。鹿児島線の全線運行は7日ぶり。
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一部区間は徐行し、本数を減らして運行する。八代から第三セクターの肥薩おれんじ鉄道を乗り継げば、博多(福岡市)―鹿児島中央(鹿児島市)間が鉄道でつながる。
九州新幹線は20日、新水俣(熊本県水俣市)―鹿児島中央間で運転を再開した。博多―新水俣間の運転再開の見通しは立っていない。新幹線は、脱線した車両(6両編成)の撤去作業が進んでいる。21日正午までに1~3号車と4号車の一部を線路に載せた。
車両を熊本総合車両所に移動させるため、1号車と2号車、2号車と3号車は連結部分を切り離した。1~4号車は車両の底を持ち上げて線路に載せたが、5、6号車はクレーンでつり上げる手法を検討している。クレーンを使えば作業時間を短縮できる。(村上晃一)