文部科学省は22日、公立小中学校の教職員定数の充実に向けた計画を公表した。2017年度予算で、貧困家庭の子どもに補充学習をする教員を増やすことなどを目指す。夏の概算要求に具体的な人数を盛り込み、財務省との協議に入る。
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国が給与を負担する教職員定数は、今年度は約69万人。学級数などに応じて機械的に決まる「基礎定数」(約62万7千人)と、貧困家庭支援や不登校といった個別の課題に対応するために毎年の予算措置で追加される「加配定数」(約6万4千人)がある。
計画では、加配について、経済的な理由で塾に行かせられない家庭のために、家庭学習指導や放課後の相談対応を十分にできる体制が必要だとした。貧困家庭と学力に課題のある子がともに多い公立小中学校は約千校あるという。
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