熊本地震の被災者への義援金を呼びかける舞妓たち=23日午前11時18分、京都市下京区のJR京都駅、佐藤慈子撮影
熊本地震の被災者を支援しようと、熊本県出身者を含む舞妓(まいこ)10人が23日、京都市下京区のJR京都駅で観光客らに義援金を呼びかけた。犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げ、募金箱を持って「募金をおたのもうします」と呼びかけると、外国人を含む観光客や買い物客らが次々とお金を入れていた。義援金は日本赤十字社を通して被災地へ送られるという。
特集:熊本地震 ライフライン情報など
特集:あなたの街の揺れやすさを住所でチェック
熊本地震 災害時の生活情報
参加した舞妓のうち、5人は九州出身。中京区の先斗町(ぽんとちょう)歌舞会の舞妓、多香(たか)さん(19)は、地震で大きな被害を受けた熊本県嘉島町に15歳まで住んでいた。母と兄が住む実家は一部が壊れ、一時は車の中での避難生活を強いられたが、けがはなかったという。
避難所生活を余儀なくされている友人もいるといい、多香さんは「避難者の皆さんが早く家に帰れるよう願い、遠い場所ではありますが、少しでも気持ちを届けたいです」と話した。(村上綾)