支援物資を整理する災害ボランティアら=24日午後、熊本県益城町、筋野健太撮影
一連の地震の「本震」から1週間を迎えたこの週末、大勢のボランティアが全国から熊本県内の被災地に駆けつけた。10代や20代の若者の姿が目立つ一方、東日本大震災などで活動してきたベテラン組も。支援を待っていた被災者からは歓迎の声が聞かれた。
特集:熊本地震 ライフライン情報など
特集:あなたの街の揺れやすさを住所でチェック
熊本地震 災害時の生活情報
震度7を2度観測した益城(ましき)町。町の社会福祉協議会によると、ボランティアセンターを通じて23日に533人、24日に622人が参加したという。
千葉県浦安市の美容師、桜井愛弓(あゆみ)さん(23)は両親が熊本県出身。発生直後から義援金を集めたりSNSで支援を呼びかけたりしたが、周囲の関心が薄く、温度差を感じていた。「自分が被災地に行き、SNSなどで発信することで東京にいる人の関心が高まれば」。妹と友人の計3人で町を訪れ、がれきの撤去作業などに加わった。作業中は住民から「心配せんでよかけん」と声をかけられた。「来る前は『頑張って』と思っていたけど、来てみたら『一緒に頑張りましょう』に変わった。こちらが元気をもらいました」