避難している理由は?
熊本県などでの一連の地震から10日を機に、朝日新聞は避難生活を送っている約100人に「困っていること」などを尋ねるアンケートを実施し、取材した。震度7が14日と16日の夜間に2度起き、余震が続いていることから、避難者の多くが「余震が怖くて建物にいられない」「眠れない」などと訴え、車内で夜を過ごす「車中泊」をせざるを得ない現状が浮かんだ。
熊本地震、避難者アンケート詳細
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熊本地震 災害時の生活情報
23、24両日、避難者が最も多い熊本市、家屋倒壊や土砂崩れが相次いだ益城(ましき)町、南阿蘇村、西原村の避難所計34カ所で実施。熊本市41人、益城町35人、南阿蘇村21人、西原村11人の計108人から回答を得た。
自宅の被災状況は全壊と半壊が2割ずつ、一部損壊が4割強、「被害なし」「わからない」とした人もいた。避難している理由(複数回答)は、「余震が怖いから」が半数を超え、「自宅が壊れ住めなくなった」「自宅の水道、ガス、電気が止まっている」と続いた。熊本市では「余震が怖い」が9割近くだった一方、益城町では6割超が「住めなくなった」と答え、地域差がみられた。