仕事帰りの会社員やカップルらで夜間もにぎわう猫カフェ=東京都新宿区、諫山卓弥撮影
環境省の中央環境審議会動物愛護部会は27日、猫カフェが午後10時まで営業できるよう、動物愛護法の施行規則などを改正する答申案を了承した。
猫の労働、夜は何時までOK? 猫カフェ規制で議論
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規則ではペットショップなどで犬猫を夜間(午後8時~午前8時)に展示することを禁じていたが、猫カフェの業界団体から「猫は夜行性だ」などの申し入れがあり、今年5月末までの経過措置として、1歳以上の猫については午後10時まで認めていた。部会では、規則自体を改めて6月以降も同様に展示できるようにすることを認めた。審議会は部会の報告をもとに答申をまとめ、環境省は恒久的な規制緩和を行う。
部会ではパブリックコメントの結果も明らかにされた。「展示を午後8時までにすべきだ」「展示時間が12時間は長すぎる」などの意見が寄せられたことが報告されたが、同省は午後10時までの展示は適当との見解を示した。委員からも異論は出なかった。
規制緩和は猫カフェを想定したものだが、販売業者や貸出業者も対象となる。(太田匡彦)