高倉麻子監督
日本サッカー協会は27日、日本女子代表の新監督に、20歳以下(U20)日本女子代表を率いる高倉麻子氏(48)が就任したと発表した。高倉監督は就任会見で、「どの大会でも優勝を目指す」と抱負を述べた。U20日本女子代表監督と兼任し、6月の米国遠征で初采配を振るう。
女子サッカーの黎明(れいめい)期に選手だった高倉監督は、「現役の選手たちが大きな花を咲かせてくれた。またバトンが戻ってきたら(監督を)引き受けようと思っていた」と心境を明かした。リオデジャネイロ五輪の出場を逃し、次の大舞台は2019年W杯フランス大会と20年東京五輪。「日本のサッカーは世界中から称賛されている。攻守のアグレッシブさに磨きをかけ、ピッチにいる11人全員が連動するサッカーを目指したい」
会見に同席した日本協会の田嶋幸三会長は「男性、女性にかかわらずなでしこジャパンを勝たせられる監督。実績もすばらしい」と期待した。
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高倉麻子(たかくら・あさこ) 現役時代は読売ベレーザ(現日テレ)、松下パナソニック(現コノミヤ高槻)、米国のクラブなどでプレー。15歳で代表初選出、16歳で代表デビュー。2度の世界選手権(現W杯)、96年アトランタ五輪に出場し、代表通算79試合出場で30得点。指導者としては14年のU17女子W杯で日本を初優勝に導き、現U20女子代表監督。4年連続でアジア女子最優秀監督を受賞中。48歳。福島市出身。