富山県警は2日、北アルプス・富士ノ折立(標高2999メートル)付近で遭難した2人の捜索を再開し、山頂付近で登山者とみられる男性2人の遺体を発見したと発表した。1人は4月30日から行方が分からなくなっている同県砺波市の会社員島靖博さん(62)で、もう1人の身元を確認している。
県警によると、島さんは30日午後、宿泊予定だった山小屋を通じて「視界が悪く動けない。ほかにもう1人いる」と県警に通報。悪天候で捜索が進まなかったが2日午前7時20分ごろ、県の消防防災ヘリが簡易テントを発見、県警山岳警備隊員が地上に降りて近くで2人の遺体を見つけた。
また、県警は2日、剱岳早月尾根(標高約2700メートル)で滑落した兵庫県猪名川町の会社員の男性(48)ら同行の4人を県警のヘリで救助した。4人ともけがはないという。