おそろいの服で人文字をつくる三塁側アルプス席智弁和歌山の生徒たち=2018年4月3日午前、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場、国方萌乃撮影
(3日、選抜高校野球)
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選抜優勝の父を「絶対超えたい」 智弁和歌山サヨナラ打
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東海大相模(神奈川)―智弁和歌山(和歌山)の強豪同士の対戦となった3日の準決勝第1試合。応援団が声援を送るアルプス席の熱気も高まった。
一塁側の東海大相模のアルプス席では、吹奏楽部員ら約90人が選手たちと同じ青い縦じまのTシャツを着て応援した。
今大会からはチャンスの場面で、門馬(もんま)敬治監督からの薦めもあったテンポの速い新曲「ハワイ・ファイブ・オー」を演奏する。部長の辻さらさん(3年)は「このまま頂点に行ってほしい」と話した。
小松勇輝主将(3年)の母の友理枝さん(55)もユニホーム柄のTシャツを着て声援。「苦しい試合も一人ひとりが役割を果たして勝ち上がってきた。最後までアグレッシブに勝負してほしい」と話した。
三塁側の智弁和歌山のアルプス席では、準々決勝でサヨナラ打を放った黒川史陽君(2年)の父の洋行さん(43)が見守った。上宮(大阪)の主将として1993年の選抜で優勝した経験を持つ。「僕を超えてほしいので、ここで負けるわけにはいかない。チームに貢献するプレーに徹してほしい」
応援団の中前圭人(けいと)さん(3年)は準々決勝で劣勢の時も逆転を信じて声を出し続けた。「相手はどんどん手ごわくなってきているけど、一人ひとりが気持ちを一つにして応援すれば、選手の力になるはず」と話した。(加茂謙吾、国方萌乃)