報道陣に囲まれる「eKワゴン」=2日午前7時25分、埼玉県熊谷市、諫山卓弥撮影
三菱自動車の燃費偽装問題で、国土交通省は2日、データの不正操作があった軽自動車4車種の燃費を測り直すための試験を始めた。結果は6月中に公表する。
この日は埼玉県熊谷市にある審査機関「自動車技術総合機構」の自動車試験場で、「eKワゴン」と「eKスペース」の最新モデルの試験を実施。全長1350メートルのテストコースを実際に走らせ、タイヤと路面の摩擦による抵抗や空気抵抗の値を測った。最終的にローラー台の上で車を走らせ、燃費を算出する際に、この抵抗値を使う。
抵抗値は本来、メーカーが測定して機構に提出する。ただ、今回の燃費偽装では抵抗値自体が不正操作されていたため、三菱自の車両について機構自らが測り直す異例の対応がとられた。機構の担当者は「メーカーのデータを信頼していたが、不正があった以上、どういう確認の仕方をすべきか国交省とともに考えたい」と話した。