テレビ番組制作会社「HI―STANDARD(ハイスタンダード)」(東京都中央区)が約2億7千万円の所得を隠し、法人税約7100万円を脱税したとして、東京国税局が同社と立浪仁志社長(45)を法人税法違反容疑で東京地検に告発したことがわかった。
関係者によると、同社は2014年12月期までの2年間、契約しているディレクター数人に架空の番組制作費を支払うことで、所得を少なく見せかけた疑いがある。隠した資金はディレクター名義の預金口座を使い、立浪社長が管理していた。
立浪社長は税理士を通じて「当局の指導に従い、すでに不足した税額を納めるなど是正に努めております」とコメントした。
民間信用調査会社などによると、同社は07年6月設立で14年12月期の売り上げは約7億5千万円。12年からTBSの人気バラエティー番組「ニンゲン観察バラエティ モニタリング」の制作を手がけている。