(3日、ソフトバンク5―4日本ハム)
高々と上がった打球に、4万人超が詰めかけた札幌ドームが静まりかえった。同点で迎えた延長十回。先頭で打席に入ったソフトバンクの松田が、146キロの直球を左翼席へ豪快にたたき込んだ。決勝ソロの心地よい手応えを振り返り、「芯に当たった」と満足そうにうなずいた。
本塁打を放つのは4月10日以来、14試合ぶりとなる。いま一つ上がらない調子の中で、この日の試合前、3週間ほど続けた「たたきつけるスイング」をやめ、「昨季の振り上げるイメージ」に戻したという。重ねた試行錯誤を、ここ一番で結果に変えてみせた。