国土交通省九州地方整備局は5日、熊本地震による大規模な土砂災害で崩落した阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)周辺で、新たな土砂の崩落を防ぐための緊急対策工事を始めた。
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同局によると、無人の重機を使って工事用道路を整備し、一時的に山の中腹に盛り土を造成。崩落の危険性がある斜面上部の土砂を取り除いた後、コンクリートなどを使って土留めの擁壁(長さ約300メートル)を造る予定だという。
現場の斜面は一連の地震で長さ700メートル、幅200メートルにわたって崩落。大量の土砂が川沿いの国道57号やJR豊肥線、対岸と結んでいた阿蘇大橋を覆い、橋を押し流した。