墜落したグライダーを調べる捜査員=5日午後5時24分、福島県三春町富沢、朝日新聞社ヘリから、岩下毅撮影
5日午後2時15分ごろ、福島県三春町富沢の山林で「飛行機が旋回しながら落ちていった」と近くで農作業をしていた男性から110番通報があった。福島県警田村署によると、墜落したのは一人乗りのグライダーで、操縦していた40代とみられる男性1人の死亡が確認された。
仙台空港事務所によると、グライダーはこの日正午ごろ、角田滑空場(宮城県角田市)を離陸。午後6時に戻る予定だったという。
県警によると、墜落したグライダーは胴体のみで発見され、尾翼と両翼は見つかっていないという。
現場は小高い山々が折り重なる雑木林で、農家が点在している。救助作業をした田村消防署員によると、グライダーの胴体は近くの道路から50~50メートル登った雑木林の斜面に横たわっていた。操縦席には男性がぐったりとした様子で座り、意識はなかった。操縦席の風防は割れていたという。
墜落現場のある福島県中通り地方では当時、強風注意報が発令されていた。現場から数百メートル先には小学校がある。