避難所の小学校でボランティアたちに遊んでもらい、笑顔を見せる子ども(中央)=22日、熊本市、吉本美奈子撮影
熊本県を中心にした一連の地震では、子どもたちも多く被災しました。専門家はこれまでの大震災の経験も踏まえ、息の長い心のケアの必要性を強調しています。
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熊本地震 災害時の生活情報
熊本県益城町の避難所に隣接した子どもの遊び場。息子(2)を連れた女性(44)は「地震の後、甘えがひどく、きかん坊になった」と話す。以前はおもちゃを小さな子同士で取り合うと、譲ることもあったが、今は渡さなくなってしまったという。
約850人の被災者が寝泊まりする益城町の総合体育館。川原美枝さん(34)は、小4の息子(10)と小2の娘(7)の心のケアについて考え出していた。大きな音がしたり、余震の揺れを感じたりすると、「すごく恐怖を感じるみたい。敏感になっている」。娘は地震以降、手をつないでいないと不安がるようになった。
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