転落事故が起きた諏訪大社上社本宮一の御柱(鳥居の奥の左側の柱)。警察車両が到着し、現場一帯は騒然とした=長野県諏訪市の諏訪大社上社本宮
5日午後4時半ごろ、6年(数えで7年)に1度の奇祭、御柱(おんばしら)祭が開かれている長野県・諏訪大社上社本宮(同県諏訪市)の境内で、高さ約15メートルの大木の最上部から氏子の自営業、日下部幸寛さん(41)=同市豊田=が転落した。日下部さんは市内の病院に搬送されたが、全身を強く打ち、約5時間半後に死亡した。県警茅野署が事故の状況を調べている。
巨木にまたがり急斜面を滑降 御柱祭、下社も「木落し」
この日は、諏訪大社上社の御柱祭の最終日。氏子がまたがったままのモミの大木を、本宮本殿の四隅にワイヤで垂直に建てる「建て御柱」が行われていた。
事故は、一連の行事が終了し、乗り手の氏子らが大木から一人ずつ下りている最中に発生した。日下部さんは、高さ約15メートル、重さ約1トンの大木の最上部から転落、地面に置かれていた重機に体を打ちつけたという。