４月に急死した米人気歌手プリンスさんが、アフガニスタンの孤児らを支援する活動に多額の寄付を行っていたことが分かった。現地のＮＧＯ関係者が５日、ＡＦＰ通信に明らかにした。

ロックミュージシャンのプリンスさん死去 ５７歳

この関係者によると、プリンスさんがアフガンに関心を持ったのは、昨年死去した慈善活動家ベティー・ティスデールさんが２０１０年に同国を訪れた後。ＮＧＯ関係者は「ティスデールさんに（ボーイスカウトなど）スカウト運動の指導者育成センターを設立したいと話したら、１万５千ドル（約１６０万円）の小切手が送られてきた。プリンスさんの寄付だと言われた」と語った。

プリンスさんは、その後も毎年６千ドル（約６４万円）を寄付。育成された１００人の指導者の下で、孤児を含む約２千人の子供たちが現在活動している。ティスデールさんを通じ「誰にも言わないで」と頼まれていたが、プリンスさんの死を受け、感謝の意を示すために公表を決めたという。（カブール＝ＡＦＰ時事）