死んだ福岡市動物園のゴリラ「ビンドン」=同園提供
福岡市動物園は10日、飼育していたオスのニシローランドゴリラ「ビンドン」が死んだと発表した。34歳だった。同園は半世紀以上ゴリラの飼育を続けてきたが、今後の飼育計画は未定。国内でゴリラを飼育している動物園は限られており、京都より西ではゴリラが見られなくなるという。
スペイン生まれのビンドンは東京の上野動物園を経て、2001年から福岡市動物園で飼育されていた。8日までは元気な様子だったが、9日朝は横になったまま食欲も落ちており、10日朝、飼育員が死んでいるのを確認した。
死因は調査中。飼育された状態でのニシローランドゴリラの平均寿命は40年ほどという。
福岡市動物園によると、現在国内では仙台市八木山動物公園、上野動物園(東京都)、千葉市動物公園、浜松市動物園、名古屋市東山動植物園、日本モンキーセンター(愛知県犬山市)、京都市動物園でゴリラが見られるという。