練習前に熊本地震の募金活動を行う植田直通(中央左)や手倉森誠監督ら=長島一浩撮影
サッカーの23歳以下(U23)日本代表は、11日に佐賀・ベアスタでガーナ代表と国際親善試合を行う。10日の記者会見で手倉森監督は「相手の身体能力、足が長く伸びるリーチに早く適応し、スキを突く試合に持ち込みたい」と意気込みを語った。
アフリカ勢との試合は手倉森監督就任以来初めて。リオデジャネイロ五輪の初戦で対戦するナイジェリアを想定した一戦にもなる。国内組のガーナは「3分の2が同年代で、残りが年上の選手」(手倉森監督)というメンバー構成。五輪へ向け、手倉森監督は「世界との戦いでは、うまさでいなすサッカーは通用しない。積極的に仕掛け、球を奪いに行く」とした。
この試合は熊本地震の復興支援の一環として、収益金はすべて義援金となる。仙台を率いた11年に東日本大震災を経験した手倉森監督は「リオへの強化に加えて、熊本の被災地の方々の希望となれるように勝つ」と話した。
■熊本・宇土出身の植田ら寄付呼びかけ
熊本地震の被災地へのチャリティーマッチとして行われるガーナ戦にU23日本代表のDF植田(鹿島)は特別な思いで臨む。熊本県宇土市出身の21歳は「元気が与えられるようなプレーをしたい」と話している。