米大統領選挙で、共和党のトランプ氏(69)と民主党のクリントン前国務長官(68)が直接対決すると仮定した場合、両氏の支持が拮抗(きっこう)していることが11日、ロイター通信が実施した全米規模の世論調査で明らかになった。他の調査でも重要州で両氏は競り合っている。
特集:米大統領選
ロイター通信の調査では、民主党の指名獲得が濃厚なクリントン氏の支持率が41%で、共和党指名が確実なトランプ氏の40%と横一線。4月中旬には、クリントン氏が48%で、トランプ氏が31%だったが、トランプ氏が急速に支持を伸ばしていることになる。
また、米クイニピアック大が10日に発表した、民主党と共和党が本選で常に拮抗する重要3州での世論調査では、フロリダ、ペンシルベニア両州ともクリントン氏が43%で、トランプ氏が42%と拮抗。ただ、オハイオ州では、トランプ氏が43%で、クリントン氏(39%)をリードしている。
一方、サンダース氏とトランプ氏の対決を想定した場合、いずれの3州でもサンダース氏がトランプ氏を上回っており、トランプ氏には、クリントン氏よりサンダース氏の方が強いとの結果が出ている。(ワシントン=佐藤武嗣)