立ち入り検査で三菱自動車本社に入る国土交通省の担当者ら=13日午前9時3分、東京都港区、北村玲奈撮影
三菱自動車の燃費偽装問題で、国土交通省は13日、道路運送車両法に基づき、三菱自本社への立ち入り検査を始めた。社内調査で、本社が燃費データ測定を委託した子会社にデータ改ざんを指示していたことが分かっており、国交省は経営陣の関与なども調べる。
特集:三菱自の燃費偽装問題
午前9時すぎ、東京都港区にある三菱自本社に国交省職員5人が入った。11日に三菱自から国交省に提出された社内調査報告書の内容について、担当者への聞き取りや資料の確認をする。経営陣からの聞き取りもする可能性もある。
石井啓一国交相は13日の閣議後会見で、三菱自の調査報告書について「不正行為の全容解明には不十分」と指摘した。企業姿勢に関しては「リコール隠しなど不正事案を重ねてきたにもかかわらず、さらに今回の不正。極めて遺憾であると言わざるをえない」と厳しい表情で語った。