警視庁は、中国籍の楊国龍容疑者(28)=東京都中央区佃2丁目=を医薬品医療機器法違反(販売目的貯蔵)の疑いで逮捕し、13日発表した。
組織犯罪対策1課によると、楊容疑者は「爆買い」で来日する中国人らに薬を販売していて、中国人向けのSNSを通じて注文を募り、宅配便などで送っていた。発送先は空港近くのホテルが多かったという。
逮捕容疑は今月11日、都知事らの許可を受けず、自宅にビタミン補給剤や湿布など計69種類の医薬品約2万8千点を貯蔵していたというもの。「日本の薬が中国人に人気があるところに目をつけた」と述べ、容疑を認めているという。同課は、楊容疑者が昨年5月からの1年間で、約120人に計約1千万円分の薬を売っていたとみている。