インタビューに応じる李勇(リーヨン)・国連工業開発機関事務局長=東京都内、疋田多揚撮影
途上国への技術移転を通じて貧困の解決をめざす国連工業開発機関(UNIDO)の李勇(リーヨン)事務局長が13日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。今夏、日本が主導して開く第6回アフリカ開発会議(TICAD6)に触れ、「日本の強みである環境技術で、アフリカの発展に貢献できる。企業には市場を開拓できるメリットもある」などと語った。主なやりとりは次の通り。
――8月にケニアでTICADが開かれます。どんな成果を期待しますか
日本は1993年からTICADを開いてきており、極度の貧困を2030年までになくすという国際目標も、力強く支援している。TICADもそうした具体的行動の一つになるだろう。今回は初のアフリカ開催で、名実ともにアフリカに近づくということだ。