試合終了後、「がんばろう!九州・熊本」と書かれた幕を持ってグラウンドを回るロアッソ熊本の選手ら=15日、千葉市のフクダ電子アリーナ、北村玲奈撮影
サッカーJ2リーグは15日、第13節があり、熊本地震の影響で5試合を中止したロアッソ熊本が約1カ月ぶりに公式戦に復帰。ジェフユナイテッド千葉と敵地のフクダ電子アリーナ(千葉市中央区)で対戦し、0―2で敗れた。熊本からもサポーターが駆けつけ、声をからした。
熊本の選手やスタッフは全員無事だったが、4月16日未明の本震以降、練習を中止した。5月2日に熊本市内でチームの練習を再開するまで、選手らはボランティア活動に励み、被災地で避難所に救援物資を運んだ。復帰戦ということで敵地まで応援に来た熊本市南区の自営業、清田秀一さん(39)は「いろんなものがこみ上げてくる。これで、ちょっと日常に近づいたかな」と喜んだ。
試合後には熊本の選手が場内を一周。千葉のサポーターからも「熊本」コールが送られた。かつて千葉に所属した元日本代表の巻誠一郎選手(35)は「特別な日だった」と感謝した。