バスケットボール女子Wリーグのシャンソン化粧品が、試合での判定を巡って主審に3千万円の損害賠償を求めた件(その後訴訟取り下げ)で、Wリーグは16日、シャンソン化粧品を厳重注意し、主審の名誉回復を図るよう求めると発表した。
一連の騒動を受けて設置した第三者委員会による調査報告書がこの日までにまとまり、その内容に従って処分を決めた。
シャンソン化粧品が主張してきた「審判が意図的に判定を覆した」という点について、報告書は「不正の意図はなかった」と認定。その上で、審判個人を訴えた行為について、本人や家族の精神的負担や他の審判を萎縮させる効果を考えれば「最大限の慎重な検討が求められるべきだった」と結論づけた。
シャンソン化粧品は「なぜ判定が覆ったのか、なぜ主審が動かなかったのかなど、こちらが主張してきた内容が審議されておらず、誠に遺憾。報告書を精査したうえで今後の対応を決めたい」としている。