安倍晋三首相は18日午後、公明党の山口那津男代表、自民党の谷垣禎一幹事長と会談する。同日午前に発表された1~3月期の国内総生産(GDP)1次速報などを踏まえ、来年4月に予定される消費税率10%への引き上げの是非や夏の参院選日程などについて意見を交わすとみられる。
同日午後には党首討論もあり、民進党の岡田克也代表は政権の経済・財政政策などについて安倍首相に問う予定だ。
首相は年明け以降の世界経済の減速などから、消費増税の先送りを検討している。予定通りの増税を主張する山口代表は17日の記者会見で、「消費税は首相や担当大臣の判断だけで決められるものではない。政府・与党での議論を経て、結論が導かれていくものだ」と述べ、消費増税先送りの是非をめぐり与党協議を求めていた。
山口氏は18日午前の党会合で、この日に発表された1~3月期のGDP1次速報が年率換算で1・7%増だったことに触れて「個人消費がプラスであることは大事にしなければならない」と消費増税を先送りする状況にはないとの考えを改めて示した。一方、自民党内では増税先送りを期待する声が多い。