記者会見の冒頭、頭を下げるスズキの鈴木修会長=18日午後4時8分、東京・霞が関の国交省、長島一浩撮影
スズキは18日、販売中の軽自動車など全16車種で、国の規定と異なる方法で燃費のもとになるデータを測定していた、と発表した。不正な測定をしていたのは2010年ごろからで、対象は210万台超にのぼる。スズキは、テストコースが海沿いで風の影響を受けやすく、規定通りの測定が難しかった、などと説明している。改めて規定通りに測定したところ、公表燃費との差はほとんどなく、修正はしないとしている。生産・販売も続ける。
会見した鈴木修会長は「深くおわび申し上げたい」と謝罪した。海外での販売車種は、それぞれの国の規定に沿って測定しており、問題はないという。
該当車種は、軽が「アルト」「アルト ラパン」「ワゴンR」「ハスラー」「スペーシア」「エブリイ」「キャリイ」「ジムニー」で、登録車は「ソリオ」「イグニス」「バレーノ」「SX4 S―CROSS」「スイフト」「エスクード2・4」「エスクード」「ジムニーシエラ」。
■スズキが燃費で不正測定していた全16車種
【軽】
アルト(2014年12月22日発売)
アルト ラパン(15年6月3日発売)
ワゴンR(12年9月19日発売)
ハスラー(14年1月8日発売)
スペーシア(13年3月15日発売)
エブリイ(15年2月18日発売)
キャリイ(13年9月20日発売)
ジムニー(10年JC08対応)
【登録車】
ソリオ(15年8月26日発売)
イグニス(16年2月18日発売)
バレーノ(16年3月9日発売)
SX4 S-CROSS(15年2月19日発売)
スイフト(10年9月18日発売)
エスクード2.4(12年JC08対応)
エスクード(15年10月15日発売)
ジムニーシエラ(10年JC08対応)