熊本地震の被災者を見舞うため、熊本空港に到着し、蒲島郁夫熊本県知事の出迎えを受ける天皇、皇后両陛下=19日午後0時19分、熊本県益城町、関田航撮影
天皇、皇后両陛下は19日午前、地震被害を受けた熊本県の被災地を日帰りで訪れるため、羽田発の特別機で熊本空港に到着した。発生直後から被災者を気にかけ、早い時期に直接対面したい意向を示していた。
熊本地震後、皇室の熊本入りは初めて。両陛下は熊本空港で蒲島郁夫・県知事から被災状況の説明を受けた後、被害の大きかった南阿蘇村、益城町の避難所を訪れ、被災者を見舞う。自衛隊ヘリで上空から西原村や熊本市などの被災現場を視察した後、警察や消防など災害対応の尽力者をねぎらう予定だ。
両陛下は今回の地震発生直後から被災状況を心配し、側近を通じて被害の情報を集めたり、地方訪問や都内での演奏会鑑賞なども取りやめたりしてきた。4月の園遊会では熊本県八代市の副市長に歩み寄り、不安で自宅に戻れない被災者が大勢いるとの説明に「大変ですね。体に気をつけて頑張って下さい」と声をかけた。