岡田里香さん
2014年に大阪市西成区の准看護師(当時29)の遺体が東京都内で見つかった事件で、大阪府警が逮捕状を取り中国で身柄を拘束されていた日系ブラジル人の女について、中国最高人民法院(最高裁)が20日、日本側に身柄を引き渡す決定をしたことが分かった。
日中関係筋が明らかにした。被害者の岡田里香さんの元同級生だった女は14年5月に上海に出国。事件発覚後に上海の日本総領事館に出頭し、不法入国の疑いで中国公安当局に拘束された。最高人民法院は日本政府の要請に応じた形だが、引き渡しには国務院(中央政府)の決定も必要。外交的な配慮などが絡む可能性もあり、最終的に女の身柄が日本に戻るかはまだ見通せないという。(北京=林望)
◇