4月から行方不明だった沖縄県うるま市の会社員島袋里奈さん(20)が遺体で見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された米国籍の米軍属、シンザト・ケネフ・フランクリン容疑者(32)=同県与那原町与那原=が県警の任意の事情聴取後、自殺を図ったとみられることが捜査関係者への取材でわかった。多量の睡眠薬や酒を飲んだという。
シンザト容疑者は元米兵。4月28日夜から29日未明ごろ、島袋さんの遺体を同県恩納村安富祖の雑木林に遺棄したとして逮捕された。
捜査関係者などによると、4月29日未明に島袋さんの携帯電話の位置情報が途絶えたうるま市州崎の周辺を通行した車両を調べたところ、米軍関係者が使う「Yナンバー」の車が浮上。所有するシンザト容疑者から今月16日に任意で事情聴取したところ、シンザト容疑者は関与を否定したが、声が震えるなど動揺した様子だったという。
翌17日朝、シンザト容疑者は自宅で多量の睡眠薬を飲んで救急搬送された。さらに18日にはウイスキーを瓶2本分飲み、意識がもうろうとした状態で再び救急搬送された。県警によると命に別条はなく、翌19日に再開した事情聴取で「女性を雑木林に捨てた」と供述し、殺害についてもほのめかしているという。