ブルネイのハサナル・ボルキア国王は現地時間14日、王毅国務委員兼外交部長(外相)と同国の首都バンダルスリブガワンで会談した。新華社が伝えた。
王部長は、「今年は中国とブルネイの国交樹立から30年にあたる。両国関係は新たな歴史的出発点に立っている。双方がこれを契機に両国首脳間の共通認識を全面的に実行に移し、各分野で両国の協力を新たな段階へ押し上げることを希望する。中国側は新型コロナ感染症との闘いにおいて、ブルネイ側と引き続きワクチンを含む協力を実施することを望む。人的往来を円滑化する『ファストトラック』を設けることに同意し、貨物往来の『グリーンチャンネル』を設けて、互いの経済・社会発展を後押しすることを検討する。双方は恒逸石化(Hengyi Petrochemical)のプロジェクト、『広西ーブルネイ経済回廊』及び農業・漁業における協力の推進を加速し、5G、ビッグデータ、クラウド・コンピューティングなど新たな成長分野を開拓して、ブルネイ経済の多元化に新たな貢献をする必要がある」と述べた。
ハサナル・ボルキア国王は、「ブルネイにとって中国は伝統的に友好的な近隣国であり、重要な協力パートナーだ。両国関係は相互信頼、相互尊重、互恵・ウィンウィンの上に築かれている。ブルネイ側は『一つの中国』原則を断固として支持する。ASEAN輪番議長国としての役割を発揮して、ASEANと中国の相互信頼・協力を促進し、地域の平和と安定を維持したい」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2021年1月15日