全水深有人潜水艇「奮闘者」号の引き渡しイベントが16日、海南省三亜市で行われた。中国船舶集団有限公司第702研究所と中国科学院深海科学・工学研究所は「全水深有人潜水艇『奮闘者』号引き渡し覚書」に調印した。これは後者が正式に「奮闘者」号の今後の維持と管理を担当することを意味する。中国新聞網が伝えた。
「奮闘者」号は中国の第13次五カ年計画国家重点研究開発計画「深海のキーテクノロジーと装備」重点特定プロジェクトの中核的科学研究任務だ。「奮闘者」号は2020年11月に西太平洋のマリアナ海溝の海域で、水深1万メートルの海上試験任務を完了し、1万909メートルという中国有人潜水記録を達成した。
第702研究所の葉聡副所長は「引き渡しは重要な節目で、『奮闘者』号の開発・製造が完了し、海上試験現場の検収に合格したことを意味する。『奮闘者』号は今後、関連制度に基づき世界の科学者に向け開放される。深淵の科学観測は世界の海洋研究の注目点だ。関連科学計画及び国際協力は、人類の深淵領域へのさらなる理解を深めることができる」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年3月17日