災害時に避難所などで被災者の状況や要望を把握し、被災した自治体や保健所の保健医療対策をサポートする「災害時健康危機管理支援チーム」(DHEAT(ディーヒート))の養成を、厚生労働省が始めた。災害関連死を減らす効果などが期待される。21日に初めての研修会が福島市で開かれた。
DHEATは「Disaster Health Emergency Assistance Team」の頭文字。1チームは公衆衛生の医師と保健師、事務担当者、薬剤師、管理栄養士ら5人程度で構成。水や食料、感染症、生活支援、廃棄物などの分野で、「公衆衛生」の観点から被災地のニーズをつかみ、自治体や保健所に助言する。
被災者の治療や心のケアに直接あたる災害派遣医療チーム(DMAT(ディーマット))や災害派遣精神医療チーム(DPAT(ディーパット))との調整役も担う。災害直後から自治体などが通常の保健活動が再開できるまでの1カ月程度を複数のチームの交代で支援する。