車が転落した現場では、フェンスがなぎ倒されていた=29日午後6時12分、大阪府河内長野市の滝畑ダム、高橋雄大撮影
バーベキューやキャンプを楽しむ客が集まる日曜日の昼下がり。男性6人が乗ったワンボックス車が29日、大阪府河内長野市のダム湖に転落し、5人が死亡した。がけを下りて救助に向かう同僚、見守る住民たちで湖畔は騒然となった。
ワゴン車がダム湖に転落、5人死亡 大阪・河内長野
現場は、ほぼ直線の片側1車線の府道。車は対向車線にはみ出し、フェンスを約10メートルにわたり破った。ササや雑木が茂る急ながけを、ほぼ真下に落ちた。
「ドカーン」
大きな音を聞いた近所の住民たちが駆けつけると、車の半分ほどが湖に沈んでいた。
車に乗っていたのは、大阪市天王寺区の建設会社の従業員。年1回の会社のレクリエーションとして、午前8時ごろから近くの光滝寺キャンプ場でバーベキューを楽しんだ後、車4台に分かれて出発した矢先だった。