「中心業務地区(CBD)青書:中心業務地区産業発展報告(2020年)」が5日に北京で発表された。それによると、中国のCBDのビジネス環境は明らかな進歩を遂げ、北京、上海、広州、深センの一線都市がリードしているという。中国新聞社が伝えた。
この青書は、首都経済貿易大学、北京市社会科学界連合会、北京市哲学社会科学計画弁公室、社会科学文献出版社が共同で発表したもの。
同青書はビジネス環境指数を設定・算出して、CBD所在都市・エリア13ヶ所のビジネス環境を評価した。同指数には経済・産業構造環境指数、人口・生活環境指数、ビジネス運営環境指数の3つの個別指数が含まれる。
その結果によると、ビジネス環境指数ベスト10には、上海浦東新区、北京朝陽区、広州天河区、深セン福田区、重慶渝中区、天津浜海新区、杭州下城区、武漢江漢区、長沙芙蓉区、南京建鄴区が並んだ。
個別指数をみると、上海浦東新区はビジネス運営環境指数でトップ、北京朝陽区は人口・生活環境指数で突出していた。深セン福田区は優れた産業構造と科学技術イノベーション環境が整っていることから、経済・産業構造環境指数が優れていた。広州天河区はどの個別指数も平均値に達した。
このほか、天津浜海新区は経済・産業構造環境指数で新一線都市のトップに立ち、域内総生産(GDP)と一人あたり平均GDPでもトップだった。重慶渝中区はビジネス運営環境が優れており、特にその都市部貨物輸送量から良好な交通・輸送条件が整っていることがうかがえた。杭州下城区は産業構造と科学技術イノベーション環境が優れていた。
同青書は、「都市のCBDビジネス環境を最適化するには、業務地区の位置づけと職能に立脚して、環境面での短所を見極め、各地の状況に合わせて適切な措置を講じて実行可能なプランを打ち出すことが必要だ。一線都市のCBDは世界の経験から早急に学び、国際標準を目指すべきだ。新一線都市のCBDはビジネス環境の改革を深化させ、法制化に向けた建設を強化し、ビジネス環境の質を向上させるべきだ」と提案した。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年1月6日