JR別府駅前の通りにある別府インターナショナルプラザを訪れ、迎えた人たちと握手を交わす安倍晋三首相=4日午前11時26分、大分県別府市、河合真人撮影
安倍晋三首相は4日、熊本地震で被災した熊本、大分両県を視察した。視察後、「補正予算や激甚災害指定で自治体の負担軽減を図る。自治体の財政状況が立ちゆかなくなることは絶対ないようにしていきたい」と述べた。
視察は、熊本が3度目、大分は2度目となる。午前中は、地震の影響で予約減などの影響が出ている大分県別府市の鉄輪(かんなわ)温泉などを訪れ、広瀬勝貞知事や地元の観光業者と意見交換した。午後は熊本県御船町の避難所で「罹災(りさい)証明は出ましたか」などと被災者に声をかけた。嘉島町では中小企業や農地の復旧状況を確認し、益城町では仮設住宅を視察した。
また、首相は視察後、与党で改選議席過半数の獲得をめざす参院選の目標について「なんとしても与党で過半数を獲得する。そのことで頭はいま、いっぱいだ」と語った。