沖縄県嘉手納町で酒酔い運転をしたとして逮捕された米海軍兵の女が、調べに対し「同僚の家でテキーラなどを飲んだ」と供述していることが、県警への取材で分かった。県警は6日、より罪の重い自動車運転死傷処罰法違反(危険運転致傷)に容疑を切り替えて女を送検した。
日本国内すべての海軍兵、基地内外での飲酒を即時禁止
県警によると、米軍嘉手納基地所属のアイメ・メヒア容疑者(21)の送検容疑は4日午後11時40分ごろ、嘉手納町の国道58号で酒に酔って正常な運転が困難な状態で車を走らせ、対向車線を逆走。乗用車2台に衝突し、男女2人に重軽傷を負わせたというもの。
メヒア容疑者の呼気からは基準値の約6倍のアルコールを検出。県警は道路交通法違反(酒酔い運転)容疑で現行犯逮捕した。
メヒア容疑者は事故直前、同県読谷村の同僚の米軍関係者宅で「テキーラと酎ハイ数種類を飲んだ」「1人で帰った」などと供述。「よく覚えていない」とも話し、県警は酔いが激しく正常な運転が困難な状態だったと判断した。
元米海兵隊員で米軍属の男が死体遺棄容疑で逮捕されたことを受け、在沖縄米軍は5月27日から服喪期間として、すべての軍人・軍属に対し、基地や自宅以外での飲酒や午前0時以降の外出を禁止していた。(宮谷由枝、井上怜)