新幹線のネット予約システムの保守業務を巡り、架空発注を繰り返して勤務先の三菱電機(東京都千代田区)から約2千万円をだまし取ったとして、警視庁は、同社元社員で50代の男を8日にも詐欺容疑で逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
捜査関係者によると、元社員は三菱電機がJR東海(名古屋市)などから受注した新幹線のチケット予約システムの保守業務を、別の会社に外注したように見せかけ、三菱電機に約2千万円を支払わせて詐取した疑いがある。元社員は別の会社から三菱電機に出向中だったという。
不正は東京国税局の税務調査で判明。三菱電機の内部調査によると、元社員が関わった被害の総額は約4・6億円に上るという。