7日のキリンカップ、ボスニア・ヘルツェゴビナ戦の前半、ドリブル突破する日本代表の宇佐美(中央)=諫山卓弥撮影
サッカー日本代表でJ1ガ大阪のFW宇佐美貴史(24)が、ドイツ1部リーグのアウクスブルクへ移籍することが濃厚になった。ガ大阪の山内隆司社長は13日、「詰めの作業をしていると思われる」と交渉が進んでいることを明かした。交渉がまとまれば、近日中に正式発表する見込みだ。
関係者によると、ドイツやオランダなど複数の欧州クラブが宇佐美に興味を示していたが、現時点でガ大阪に正式な獲得申し込みが来ているのは昨季ドイツ1部12位のアウクスブルクだけだという。ガ大阪の梶居勝志強化部長は「チャレンジしたいという意思は確認している」と言い、山内社長や長谷川健太監督も「彼が決断するなら応援したい」と明言している。
ガ大阪ユース出身で16歳でトップチームに昇格した宇佐美は、2011年夏にドイツ1部のバイエルン・ミュンヘンへ期限付き移籍。出場機会に恵まれず、12年には同じドイツ1部のホッフェンハイムに移ったが定位置を奪えなかった。13年に当時J2だったガ大阪に復帰。同年のJ1昇格、14年の3冠達成に貢献した。3年ぶりのドイツ挑戦になる。