性別適合手術を受ける女子プロボクシングの真道ゴー選手
性同一性障害を公表し、性別適合手術を受ける決断をした女子ボクシングの元世界王者、真道(しんどう)ゴー(28)=グリーンツダ=が13日、東京・後楽園ホールで世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級タイトル戦10回戦に臨み、王者の藤岡奈穂子(40)=竹原&畑山=に0―3で判定負けした。藤岡は初防衛で、戦績は16戦15勝(6KO)1敗。
元女子王者、男の拳めざす 性別適合手術を決断
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真道は1回、右フックで藤岡をふらつかせ、好調な滑り出し。が、4回、藤岡の頭と接触して左眼窩(がんか)底骨折をした疑いがあり、セコンドについた本石昌也会長は試合後、「眼球が寄ってしまっていた。本人も距離感がわからないと言っていた」と明かした。8回終了間際には右をもらってダウンを奪われた。試合後は病院に直行した。
今回の試合は、人生を支えてくれるパートナーの女性との結婚を考え、「女子最強」になって性別適合手術をするという強い覚悟があった。手術後は男性としてリングにあがることも希望の一つとして挙げていたが、本石会長は「きょう負けて、どういう景色が彼女に見えているのか。本人の意思にまかせたい」と述べるにとどめた。