ソニー・インタラクティブエンタテインメントのアンドリュー・ハウス社長=14日午後、米ロサンゼルス
ソニーはプレイステーション4(PS4)の高性能な上級派生機を新たに売り出す。発売時期は未定だ。高画質な4Kのゲームに対応するため、画像データの処理能力を高める。
ゲーム事業の子会社「ソニー・インタラクティブエンタテインメント」(SIE)のアンドリュー・ハウス社長が14日、ロサンゼルスで朝日新聞の取材に明らかにした。ハウス社長は「追加のハイエンドモデルとして考えている。グラフィック性能で違いを出せる」と述べた。
ソニーはPS4と連動して仮想現実(バーチャルリアリティー、VR)を楽しめる端末「プレイステーションVR」を、10月13日に国内外で売り出す。ヘッドセットと呼ばれる機器を頭につけて遊ぶ。
ハウス社長は「まったく新しいメディアだ。リアルな体験を求める人がどこまでいるかは予測しにくいが、ものづくりのソニーとしてハードウェアには自信がある」とした。
日本国内ではPS4のような据え置き型ゲーム機は、スマートフォン用のゲームに押され気味だ。ハウス社長は、VRが状況を打破するひとつのカギになると指摘する。「VRはみんなプレーしたことがなく、ゲームへの興味や関心が高まる」と期待する。(ロサンゼルス=岩沢志気)