「カフェ・喫茶ショー」ではコーヒーやカフェにかかわる展示がずらりと並んだ=東京都江東区
焙煎(ばいせん)方法や豆の産地を重視する「サードウェーブコーヒー」の広がりを受けて、小さなカフェや家庭での自家焙煎の人気が高まりつつある。カフェに関する機器やサービスの展示会でも、コンパクトで手頃な価格の焙煎機が登場し、関心を集めた。もしかして、自家焙煎がコーヒーの第4の波になる?
東京都江東区の東京ビッグサイトで16日まで開かれていた展示会「カフェ・喫茶ショー」。会場の一角に英国製の焙煎機「ロスティリーノ」が置かれていた。
高さ約61センチ、幅約29センチ、奥行き約40センチ。豆を容器にいれてボタンを押せば、中で踊るように跳ねて焙煎が始まる。最大240グラムまで煎(い)ることができ、煎り具合も調節できる。
焙煎機は、高さが1メートルを超える大型で200万~400万円するものが多いが、ロスティリーノのサイズだとキッチン周りに置けて価格も10分の1以下という利点がある。
販売する兵庫県宝塚市のハチ・コーヒーローストの代表、黒田吉範さんは「焙煎から1カ月も経つと味が変わってしまう。自家焙煎なら使い切れる分だけ煎ることができ、生豆は安いので利益率も高い」と話す。