クリントン前国務長官=AP
米連邦捜査局(FBI)は2日、米大統領選で民主党の候補者指名獲得を確実にしたクリントン前国務長官(68)に対し、長官在任中に公務で私用メールアドレスを使っていた問題で違法性がなかったか、任意で本人から事情聴取した。米主要メディアは訴追の可能性は低いとしているが、選挙戦に影響しそうだ。
米大統領選2016
FBIはクリントン氏をワシントンにあるFBI本部に呼び、当時、私用メールアドレスで機密情報をやりとりするなど、違法性のある行為がなかったかどうか聴取した。クリントン氏は聴取後に米MSNBCのインタビューで「機密扱いとなっている文書の送受信はしていない」と改めて強調し、「FBIが捜査の結論を得るのに協力でき、うれしく思う」と語った。
米メディアによれば、クリントン陣営や民主党側は今月末に正式に大統領候補に選ばれる同党全国大会を前に、この問題に一区切りをつけたいとし、FBIも訴追には否定的だと報じられている。
ただ、米中央情報局(CIA)…