韓国の旅客船セウォル号沈没事故をめぐり、大統領府高官が公共放送KBSの報道に介入したとする通話記録が公開され、野党側が5日、国会で政府側を追及した。
事故は2014年4月16日に起き、修学旅行中だった高校生ら304人が死亡・行方不明になった。朴槿恵(パククネ)政権は当時、初動の遅れなどをメディアに厳しく批判されていた。
メディア関連の団体が今年6月30日に公開した通話の録音によると、当時の大統領府広報首席秘書官が14年4月21日、KBSの報道局長に電話で「そんなに海洋警察と政府をたたかなければならないのか」などと批判した。同年4月30日には報道内容について「ちょっと変えてはだめか」などと求め、「(朴大統領が)KBSをきょう見たので助けてください」などと語っていた。
5日の国会審議で野党側は「報…