唐草模様のエレキング
九谷焼作家らが絵付けを施したウルトラマンや怪獣などを展示する企画展「九谷焼になったウルトラマン」が、石川県立伝統産業工芸館(金沢市兼六町)で開かれている。
会場に並んでいるのは、九谷焼の伝統技法で絵付けされたウルトラマンやバルタン星人などのフィギュア、ウルトラマンの豆皿など約50点。赤絵作家の福島武山さんによる赤絵細描(あかえさいびょう)のバルタン星人は、鎧(よろい)をまとったイメージで麻の葉に鋲(びょう)打ちしたデザインとなっている。全体に花模様をあしらう花詰技法を用いた華やかで優しそうなウルトラマンギンガもいる。
幅広い世代に愛されるウルトラマン。九谷焼の産地で知られる能美市はウルトラマンシリーズの脚本家の一人、故・佐々木守さんが同市出身だったことなどから、5年ほど前から九谷焼とウルトラマンのコラボレーションに取り組んでいる。同工芸館の企画・広報担当の金津史佳さん(28)は「ぜひ親子3代で楽しんで」と話している。
17日まで。午前9時~午後5時。入場料大人260円、65歳以上200円、17歳以下100円。問い合わせは同館(076・262・2020)。(新屋絵理)