阿蘇のクロスカントリーコースを駆け抜ける選手たち
リオデジャネイロ五輪の開幕まであと20日に迫った。九州には代表選手が鍛えてきた「虎の穴」とも言うべき練習場がいくつかある。マラソン、競泳、重量挙げの鍛錬の場を尋ねた。
特集:リオオリンピック
今月9日、阿蘇市のクロスカントリーコースで、熊本地震からの復興支援を目的とした駅伝とハーフマラソンの大会が開かれた。小学生から65歳までの約270人の選手を前に、主催者は「五輪選手が多く利用しているコースで頑張ってください」とあいさつした。
JR豊肥線の阿蘇駅から車で約30分。阿蘇五岳を一望できる大観峰を少し下った牧場内にコースがある。標高は830メートルほど。スポーツ合宿を誘致しようという地元の動きの中で、1994年に当時の旭化成の宗茂監督の監修で完成した。1周3キロ。土を掘り起こし、溶岩、砕石、砂を順に敷き詰め、その上に芝を張った。このため、水はけは抜群。2週間に一度は芝を刈るなど整備されている。
先月にはリオ五輪男子マラソン…