南仏ニースのテロの現場近くで18日、犠牲者に祈りを捧げる人たち=福山亜希撮影
南仏ニースで84人が命を落としたトラック突入テロ事件で、18日正午(日本時間同日午後7時)、犠牲者を悼む黙禱(もくとう)が仏全土で捧げられた。「服喪」の3日を終える節目だが、全容解明は道半ば。相次ぐテロに、政府への不満ものぞく。
ニースでは、現場となった地中海沿いの道路「プロムナード・デ・ザングレ」に面した歩道に献花台が設けられ、朝から住民や観光客らが集まった。
正午。バルス首相ら閣僚のほか、イスラム教の指導者らが並び、市民とともに祈りを捧げた。マクシム・リュブラノさん(18)は「犠牲者に思いを寄せ、市民を守ってくれた治安部隊に感謝する気持ちだ」と語った。ただ難を逃れた人たちの心の傷も深い。現場に居合わせた4歳のいとこは、トラックを怖がるようになったという。
黙禱の直前には、バルス首相ら…