26日夜、ビエンチャンで記者会見する北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相(中央)=李聖鎮撮影
北朝鮮の李容浩(リヨンホ)外相は26日夜、ラオスの首都ビエンチャンで記者団に「追加の核実験は、全面的に米国の態度次第だ」と語り、核問題で譲歩しない考えを強調した。日朝関係では、拉致被害者らの再調査で合意した2014年のストックホルム合意に触れて「日本が先に破った」と主張した。
特集:北朝鮮の核実験
李氏の主張は、核開発と経済改革を同時に進める「並進路線」を唱え、核保有国の地位を認めるよう国際社会に迫った従来の主張を変更する考えがないことを、改めて強調したものだ。国際社会は北朝鮮に対する制裁を徹底する考えで、今後核実験を含む新たな軍事挑発が起きる危険性も高まっている。
李氏は米朝関係について「情勢悪化の原因は、米国の敵視政策の強化だ。経済発展を妨げる経済封鎖を試みている。人権問題を利用して最高尊厳(金正恩〈キムジョンウン〉委員長)まで冒瀆(ぼうとく)し、最大の敵対行為を行った。宣戦布告と同じだ」と語った。
そのうえで、朝鮮戦争の休戦協…